カルヴァドスとは?

フランス北部にあるノルマンディー地方の気候は、ブドウの栽培には適さないため、ワインは造られていません。
その代わりに、特産の林檎から作った発泡酒である「シードル」があり、シードルをさらに蒸留して造ったものが「カルヴァドス」です。
アルコール度数40度、ブランデーならではの芳香をもつ酒で、おもに食後酒として飲まれます。
1リットルのカルヴァドスを造るのに、なんと約80kgのリンゴが必要とされ、最低2年間樽で熟成されます。
年を経るにつれ、よりまろやかで香りの強いものとなり、「オル・ダージュ Hors d’Age」と称される高級品となります。

なお、発泡酒のシードルとカルヴァドスを合わせたものは、「ポモー」と呼ばれます。
甘口で口当たりがよく、デザートとともに、あるいは食前酒としても楽しめます。

しかし実は、カルヴァドスの原料は林檎100%ではありません。
通常カルヴァドスには洋ナシを15%ほど混ぜて熟成させます。
りんごだけで作ると甘みが強く出るので、洋ナシを加えて酸味と甘みのバランスを調え、味を引き締めているのです。
主原料となる林檎は、非常に酸っぱくて、生で食べてもあまりおいしくないものが多いとか。
フランスにも様々な品種の林檎があり、カルヴァドスは何十種類もの林檎をブレンドして、銘柄ごとに個性のある味を作り出しています。